2010年06月24日

ローマの休日

午前十時の映画祭午前十時の映画祭にて。
知らない人はいないんじゃないかという程、あまりに有名で、熱烈なファンも多いこの映画。
この日も、チケットは早々に売り切れたみたいで、根強い人気が伺える。
劇場の年齢層は意外と幅広い様子。

ところで私、実はまともに見るのはほぼ今日が初めて。
そういや白黒映画を見る事自体、久しぶりだー。
とはいえ、ストーリーやらは、当然のように知ってるけれど。

そんな感じで見た感想としては、正直何という事もなかった…。
こういうと、ファンの方には怒られるだろうか。
いや実際、このイベントで既に何本かの古い映画を見て、いずれも感じるのは、どれも作られた時世を大なり小なり背負ってるなと。
あくまで同時代を生きる人相手に作ってる訳で、リアルタイムで見てれば、感想は全く違ったはず。

まあ、やっぱりオードリーは可愛いなーとか、相手のグレゴリーペックは、この役にはちょい老け過ぎでは?とか、終わりがえらくあっさりだなとか、見ながら色々思いはしましたが、残念ながら、私にはノスタルジーというエッセンスは加味できませんでした。
なんてね。

http://www.roman-holiday.jp/

2009年04月12日

ホノカアボーイ

ホノカアボーイ一人の青年のホノカアでの滞在記を映画化したもの、といえばいいだろうか。
見るまで知らなかったのだけど、ホノカアとはホワイ島にある町の名前で、日系移民の町でもあるらしい。
そこで主人公は映画館で働くのだけど、町は過疎化が進んでいて、人通りが少ない。
住民も老人ばかり。
いつも晴れ渡った青空は、爽快でのんびりとした感じを与えてくれる一方で、人生の黄昏を静かに暮らす人々の姿は、少しうら寂しい気持ちにもさせる。

流れてくる音楽はスローテンポで穏やか。
だけど、製作者がこれを癒し系映画のつもりで作ったのだとしたら、少なくとも私にはそうは思えなかったな。
オチも、暗い訳ではないけど、かといって決してほのぼのとしたものではなかった。

今思うのは、主人公と深く関わる事になるビーさんなる女性。
彼女の人生に思いをはせると、切ない気持ちになる。(3月14日公開)

http://www.honokaa-boy.jp/

2009年04月09日

ある公爵夫人の生涯

ある公爵夫人の生涯200年以上前のイギリス貴族社会での恋愛模様を描いた実話だそう。
何も知らないまま、イギリスの超名門貴族の公爵と結婚したはいいけれど、その後旦那は浮気三昧の居直り王子。
挙句に、跡継ぎ(男子)が生まれないのは奥さんである主人公のせいと、何かにつけ攻める。
ならばと自分も浮気をすれば公爵逆切れで、もうドロドロな人間模様。
そしてこの主人公が、実は故ダイアナ妃の先祖に当る人だとは、幾ら何でも出来すぎでしょうに(笑)。

しかし、多くの女性にとって、こういう昼メロさながらな愛憎劇は、やっぱりグッと来る話なんだろうか。
私には全く興味を持てなかったけど。
ただ思ったより見られる映画だった。
それは、度し難い人物が公爵1人だけだったせいか、演出が優れてたからか。
あるいは、意外にも後味よく映画が終わったせいだろうか・・・出来すぎと思えるほどに(笑)。(4月11日公開) 朝日生命ホール

http://www.koushakufujin-movie.jp/  

2009年04月08日

鴨川ホルモー

鴨川ホルモーうーん、普通に何も知らずに見た方が良かったかなあ。
そうであれば、きっと素直に笑って楽しめたと思う。
でも原作を読んでて、かつ多少なりとも思い入れのある身としては、どうも違和感が残った。

映画は、大筋は変えてなかったものの、全体的にちょっとづつ端折られてるのが目に付く。
それはまだしも、一番気になったのは、登場人物達の人となりが、みな極端な性格に脚色されてた事。
主人公はまだしも、芦屋はあそこまで悪人キャラではないし、相良さんもあそこまで小悪魔キャラではない。
高村も小便までは漏らさない(でもまげはするけど…笑)
クライマックスも随分と派手に変わってた。
全体にメリハリをつけようとしたのは分るけど、そのためにリアリティを大きく損なってる。

そういや京都っぽさも、原作ほど感じなかったなあ。
改めて自分がこの作品を好きだったのは、笑いの中に青春の青さや切なさといったものが入ってたからだと再認識させられた。
映画では、茶化してさらっと流してたもんなあ、そういう心の揺らぎみたいなものは。

そんな感じで、納得はしていないんだけど、きれいにまとまってたとは思うし、笑いを志向してた所はまあ良しとしたい。
鬼の造詣や、スガさん演じる荒川良々などは、自分的ツボだったし(笑)。(4月18日公開) 梅田ピカデリー

http://www.horumo.jp/

アンダーワールド ビギンズ何とか公開終了間際に見る事ができた。
しかし大阪市内で上映してる劇場が1軒だけって、続編物とはいえ、この扱いはないわ。
もしかして、意外とえらくしょっぱい出来なのかという不安も持ちつつ見に行ったが、全くそんな感じはなかった。
CGもばんばん使ってる。
また本作から監督も代わった割には、言われないと分らない位に、雰囲気も踏襲されてた。

物語的に、今回は続編というより前史なので、これから見始めても何ら問題はない作りだった。
逆にシリーズを見てきた私として、これまでの二作とは、ストーリーがどんどんかけ離れていくのに、少々戸惑った。
しかも主役はケイト・ベッキンセールというよりルシアン(ライカン)のお話で、最後の決戦を見た時は、これはもうアナザーストーリーなんだなと確信さえしてた。
それが最後の最後で…あらそうなのねと(笑)。
思い返せば、確かにそういう説明は何気にされてはいたなぁ…。
もしかして、気付かなかったのは私だけ?
何だかんだで、続編物としての新鮮味はなかったけど、内容自体は面白かったと思う。

さて、外伝的なお話を作ってまでシリーズに未練たっぷりという感じだけど、この後まだ続編を作るつもりなんだろうか。(3月14日公開)

http://www.sonypictures.jp/movies/underworldriseofthelycans/

2009年04月01日

トワイライト -初恋-

トワイライト -初恋-最初にヴァンパイアものらしいと聞いた時、興味の持てない題材だと、スルーするつもりだった。
それがアメリカでは予想外に大ヒットし、続編製作まで決まったと聞くにつけ、実は面白いのかな?と、少し興味もでてきた。
とはいえ、方や原作の小説はティーンの女性から火がついたとか、ベタなラブストーリーだとか、孤高の美少年に愛される話だとか、情報の断片を知れば知るほどに、不安は増すばかり。
どうなんだろう…そんな気持ちでみた映画は、果たして噂通りのものでした(笑)。
まさに一昔前の(今も?)少女漫画の世界。
かくもベタベタなラブストーリーは、逆にハリウッド映画として違和感がある。
あちらでは逆にそこら辺が目新しかったんだろうか。
それにしても、映画化に際して端折ったのか、主人公2人がお互い恋に落ちたきっかけが全くピンと来なかった。
特にヒロインはそう。
森もあってどこか幻想的な雰囲気に、年をとらない色白の美男美女が何人も登場してと、取り合えず見た目が全てか?と問いたくなった(笑)。
映画も、もう完全に女性ウケ狙いじゃないかと。
日本じゃありがち過ぎる気もするけど、受けるかなあ。(4月4日公開)

http://twilight.kadokawa-ent.jp/

2009年03月31日

ウォッチメン

ウォッチメン私にとっては公開を待ち焦がれてた映画だった。
「Vフォーヴェンデッタ」と同じ原作者の最高傑作とも言われ、かつアメコミで初めてヒューゴー賞を取った作品ともなれば、見たくない訳がない。

あちらでは公開直前まですったもんだあったようだけど、何とか見られた肝心の映画は、納得の出来ではあった。
でも日本での評価は決して良くないだろうなあ。
むしろボロクソに言う人は多いだろう事は容易に想像できる(汗)。

1980年代のアメリカが舞台なんだけど、現実のアメリカとは少し違う。
一番の違いは、この世界はスーパーヒーロー(超人)達が現実に存在し、かつ法で彼らの活動が今は禁止されているという事。
「Vフォー~」もそうだったけど、どうやらこの作者は現実を少しアレンジすることで、逆にテーマをより明確にする手法を好むようだ。
映画でも、当事のアメリカの空気感といった匂いが、ものすごくリアルに感じられた。
そういう世界である日、元ヒーロー達の殺人事件が起るのだけど、そこから話は物凄く硬派かつ壮大なスケールで展開していく。
間違っても勧善懲悪的な娯楽大作という感じではないし、R-15も伊達ではない。
でも私なんかにとって、この硬質なSF世界は見ていて堪らないものがある。
ただ残念なのは、事前に原作を読めなかったというのもあるけれど、同時に日本人が心から楽しめる話じゃないという事。

例えば、ここに出てくるヒーロー達は全て、世に出たアメコミヒーロー達をモデルにしているそうで、それだけでもこのお話がえらく野心的かつ挑戦的な事が分る。
でも日本人の私にとっては、ナイトオウル二世のモデルがバットマンだという事位しか分らない。
他のキャラクターに至っては、モデルとなったオリジナル自体知らない有様。
そんな絶対的に予備知識が不足してる状況で、この映画は163分という長時間でありながら、それでも原作をかなり端折ってるらしい(監督はインタビューで後日DVDで長尺版を出す事を予告している)
そんなでは、キャラクターの描写が不足と私が感じるのも、当然といえば当然でしょう。
傑作の匂いを感じつつも、それを堪能できない自分がもどかしい。(でも原作の復刻本が限定で3500円もって…高すぎ)(3月28日公開)

http://www.watchmenmovie.co.uk/

2009年03月30日

レッドクリフ PartⅡ

レッドクリフ PartⅡⅠは派手でありつつ抑えも効いた、メリハリのあるエンターテイメント映画で、見ててワクワクした。
なのに、これからという所で終わってしまい、続きを早く見たいと思ってた人は多いんじゃないか。
私がそうだから(笑)。
でもってⅡは、残念ながら私の期待を十分満たすものではなかったと思う。

今回は、いよいよ赤壁の戦いのシーンなんだとは分ってはいたけれど、でも存外に人間ドラマが少ない。
また、映画はあくまで周瑜が主役という事だからか、孔明が弓を調達するといった、思い入れのあるシーンも、えらくあっさりしてるというか、カタルシスが感じられないというか…。
そもそも戦闘シーン自体、派手ではあったけど、ずっとそんなシーンが続いては、やはり私は盛り上がれない。
敵地に侵入した尚香(孫権の妹)のとってつけたようなエピソードが、映画全体のバランスとして必要不可欠なものになってるのが微妙にうら悲しい。

思うに、これは元々1本の映画のつもりで作ってたのが、長くなって途中で二本に分けたというのが実情ではないか。
このⅡを見て、そんな印象を持ってしまった。
でも駄作だったという訳じゃない。
例えばもし三国志の話を何も知らずに見てれば、また印象は違った気はする。(4月10日公開)

http://redcliff.jp/

2009年03月25日

釣りキチ三平

釣りキチ三平「まるで松竹映画みたいだなぁ…」
これが見終わって最初に思ったことだった。

寅さんシリーズや釣りバカシリーズと同じような、ファミリー向け然とした無難な内容は、長所と見るか短所と見るか。
個人的には、没個性的な映画だったなという印象が残る。
原作がマンガならでわな、ダイナミックな釣りシーンは、実写では難しいと、CGを多用してるのは、仕方ないとはいえ、明らかにそれと分かってしまう出来では、やはり迫力に欠ける。

ぶっちゃけ何故今「釣りキチ三平」なんだろう。
何十年も前の原作へのリスペクトは伝わってきても、その古さまで感じさせられては、映画化そのものに対する疑問が残る。
強いて言えば、須田健太少年の成長振りのには、驚かされたけど。

アカデミー受賞後最初の滝田洋二郎監督作品という話題性は、この映画のヒットに寄与してくれるんだろうか。(3月20日公開)

http://www.san-pei.com/

イエスマン “YES”は人生のパスワード元々この映画に何の興味もなく、そもそも誘われてなければまず行ってなかった私は、いわば“NO”マンなのかも知れない(笑)
そんな私ではあるけれど、この映画は意外にも結構楽めた。
というか、ぶっちゃけかなり気に入った。

映画は、怪しげな自己啓発セミナーに感化され、取り合えず全てを“YES”と言ってみる事にした、歪んだポジティブ志向で生きる男の話。
後で、これが一応実話と元にした話らしいと知って、ちょっと驚いた。
おバカな話ではあるんだけど、それだけではなく、何かしら感じさせる所がいい。
所々マンガ的な所もあるけれど、オチも捻りが効いてた。
ジム・キャリーも、久しぶりにハマリ役って感じがする。
でも、それにもまして私的ツボだったのは、彼の上司(支店長?)。
いっそ彼を主人公にしても良かったんじゃないかと思えたほど、愛すべきキャラ。
彼ら含め、嫌な人が一人も出てこないのは、そのまま映画の印象にも繋がってる。
合う合わないはあっても、これを見て損したと思う人はそうはいないだろうな。(3月20日公開) 御堂会館

http://wwws.warnerbros.co.jp/yesman/

2009年03月11日

DRAGONBALL EVOLUTION

ドラゴンボール エボリューションドラゴンボールを知らない人は殆どいない、熱烈なファンも多いこの国にあって、予告編だけを見た段階で不平不満のオンパレードだったこの映画。
そんな先走った人の予想に違わぬ、見事な屑っぷりでした(笑)。

原作にそれ程思い入れの強くない私としては、変えるなら変えるで楽しめるエンターテイメント映画になってくれてればいいと、それだけを望んでたけど、それさえも適わず。
どこかで見たようなエピソードをくっつけて一本の映画にでっちあげたとしか思えない、この山なし意味なしオチなしな内容。
よくもここまで変えたなというほど変えた結果、見事なまでにB級(C級?)テイストに溢れてる。
私自身、ここまでお金を掛けた屑映画を見たのは、記憶にない位久しぶり。
その上、出演してる日本人俳優2人の役の半端臭い事ったらもう…。
原作に全くないキャラで、いてもいなくて何の問題もない存在の割に、出演シーンはそこそこある。
この中途半端なキャラが、日本人に対する一種の媚のつもりだったのなら、勘違いも甚だしい。

とはいえ、ここまで屑だと、逆に楽しめる人もいるかも知れない(笑)。

http://movies.foxjapan.com/dragonball/ 0312

2009年03月08日

ワルキューレ

ワルキューレ第二次大戦下のドイツで、敗戦が濃厚になってきた時期に、クーデターを起こして連合軍と和平交渉をしようと、ヒトラー暗殺を企てる人達の話。
特別期待してた訳ではなかったけれど、見終わって何の感慨も沸かなかった事に、むしろ自分自身戸惑いを覚えた。
トム・クルーズ演じる実在したドイツ人将校は、志のある人だったかも知れないけれど、少し野心の匂いも感じたのは、私の邪な性格のせいか?(笑)。
いずれにせよ、映画には叙情的要素もあまりなく、心に響くものがなかった。

さりとてこれといった派手な戦闘シーンもなく、制作費80億円の大作というのが、にわかに信じがたい。
まあ人出は結構多そうではあったかな。
となると、制作費の大半は人件費と軍服代、あとはトムのギャラかな(笑)。
でもこの映画、アカデミー賞狙いの感動巨編という感じの映画でもないし、一体何が言いたかったんだろう‥。
日本はトム・クルーズ人気がまだまだ高いと思うけど、この映画はコケそうな気がするぞ。(3月20日公開) 厚生年金芸術

http://www.valkyrie-movie.net/

ジェネラル・ルージュの凱旋「チーム・バチスタの栄光」に始まるシリーズ二作目の映画化。
といってもこれ、原作だと三作目に当るお話で、二作目「ナイチンゲールの沈黙」は、何故か映画化は見送ったよう。
私的には、今まさに今この原作を読んでる真っ最中で、この段階で見る事に、正直残念な思いもあったのだけど、実際見始めてすぐ安心した。
映画版は、前作「バチスタ」以上に、原作をかなり変えてあった。
考えてみれば、主人公が若い女性である事や(原作では中年男性)、内容で関連性の高い二作目を飛ばしてる事、2時間の作品のまとめなければいけない事など、変えざるを得ない点は、多々あったのだけど。

それらを思えば、映画は端折りつつも、うまくまとめてたと思う。
ただ、元々医療問題を扱った硬派なお話でありながらコミカルなやり取りもあるシリーズだとはいえ、ここまで漫画的に描写されてると、個人的にはちょっと滑稽さも感じてしまった。
でもそれを良しと思える人なら、この映画はきっと楽しめる。
むしろ、この春公開する映画の目玉になりそうな気さえする。

因みに個人的には、「20世紀少年」同様、キャスティングでも楽しませて貰った。
正直、イメージとはかなりかけ離れてる人が多かったけれど(笑)。
ただ今回、主人公の存在感の薄さには違和感が強く残った。
前作で、主人公をあえて女性に変えたはずなのに、最早ただの足枷になってる感じさえする。
さらには、相方ともいえる白鳥の存在感まで薄いし。
というより、こちらは最早原作とは別の人物とは思えないほど、役回りから何から変わってる。
原作同様、映画版もこの先シリーズ化されていくと思うけど、この2作目が、原作とは違う展開を辿る事になる、ターニングポイントになりそうな気がしてならないなあ。 (3月7日公開) 御堂会館

http://general-rouge.jp/

2009年02月26日

フィッシュストーリー

フィッシュストーリー何の期待もしてなかったし、何の予備知識もないまま鑑賞。

隕石落下というシチュエーションを軸に、不条理劇の如きてんでバラバラなエピソード群が、最後に収斂していくんだろうなとは、途中で何となく読めたけど、そこまでの展開は全く読めなかった。
えらく凝った作りのお話だったと思う。
ただ、その凝り方に見合った醍醐味が見てて感じられたかというと・・・。

フィッシュストーリーという言葉が、“ほら話”という意味だったとは、恥かしながら初めて知ったけど、それならもう少しケレンミを効かせてくれても良かったんじゃないかと。
つまり、もう少し爽快感を感じさせて欲しかった(笑)。
でも出てくるバンドの音楽は、悪くなかったと思う。

http://fishstory-movie.jp/
タグ :多部未華子

2009年02月20日

マンマ・ミーア!

マンマ・ミーア!
日本では、劇団四季の活躍のお陰で(?)、結構有名なミュージカルの映画版。
イギリスではこの映画の興行収入が、歴代一位になったそうで。
当初見る気はなかったのが、友人に誘われて見に行った。

ギリシャにある島で、女の子が結婚するのを機に、今まで謎だった父親候補3人をこっそり呼び出して、ほんとの父か誰か知ろうとするドタバタ劇。
ABBAの音楽が全編フィーチャーされてるという事で、とにかく明るい。
見方によっては、結構シリアスなシチュエーションにもなりそうだと思うけど、ネガティブな要素は微塵もない。
このノリは、吉本新喜劇に通じるものがある(笑)。
でも私自身は、普通に楽しんだといった所か。
ABBAのヒット曲が次々流れる事で、少なからずノスタルジーを感じさせられる所はあったけど、お話自体はなんてことない…よなぁ。
イギリスでの記録的ヒットが、にわかに信じられない。
そう思うのも、単に私が乗り切れなかっただけ?

それにしてもこの映画、主役は明らかに娘役のマゼンダ・セイブライトとその母親役のメリル・ストリーブの2人なのに、ポスター等でのマゼンダの扱いの低い事…。
知名度の差もあるにせよ、この扱いはないでしょうに。       0201

http://www.mamma-mia-movie.jp/

2009年02月13日

ベンジャミン・バトン

ベンジャミン・バトン予告編を見て、最初「エレファントマン」のような映画かと思ったら、そうでもないらしい。
しかもあちらでの評判は結構いいようで。
そのうち、監督は「セブン」のデヴィット・フィンチャーというのを知り、成程なと。
良くも悪くもこの人は、どんな映画も薄暗いトーンで一種独特の雰囲気にしてしまう。

映画は、老人の如き容姿で生まれ、以後年を重ねるにつれどんどん若返っていく男の一生を描いたお話。
原作はフィッツジェラルドの短編らしいけど、よくもこれだけお話に肉付けしたなと思えるほど、描写が細やか。
見ていて知らず知らず引き込まれてしまい、167分という上映時間の長さを、最後まで感じる事はなかった。
現時点でアカデミー賞のかなり有力候補らしいけど、確かに取ってもおかしくない風格は感じる。
でも振り返って、特別エンターテイメント性がある訳でもなく、含蓄のある話という訳でもなく、結局何が良かったのかと、自問自答してしまう所はある。
不快とまではいわないまでも、少なくとも見て爽快感を得られるような種類の映画ではない。
個人的には、「アルジャーノンに花束を」を読んだ時と、似た感じがした。

また、あの終り方もちょっと納得がいかない。
年を取る毎に、肉体の細胞は若返っていくという事なら、最後ああはならないと思うのだけど?
製作側に、意地でも(軽薄な)ハッピーエンドにはしないぞという意思を感じたのは、ちょっと見方がひねくれ過ぎ?(2月7日公開) 梅田ピカデリー

http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/

2009年02月07日

カフーを待ちわびて

カフーを待ちわびて
原作自体に少し興味もあったので、映画化は私的にもちょうどタイミングが良かった。

本土の神社で、絵馬に書いた"嫁に来ないか"という文言を見てやってきた謎の女性…そこから話がどう広がっていくんだろうと期待させる。
沖縄を舞台にしてる所からも、ただのラブストーリーではないだろうと期待してたのだけど、それが前半はほんとにぬるいラブストーリーで、それを後半強引に大団円に持っていこうとする。
うーん・・・期待通りとはいかなかった。

まず、感情移入できるキャラが一人もいなかった。
沖縄の風土もあまり感じられなかったし、カフーという名の飼い犬も、作中キーになるんだとばかり思ってたら、そうでもなく…。
あえて言えば、ヒロイン役のマイコ嬢だけが目立ってて、様になっていたと思うけれど、他にはこれといった印象は残らなかったなぁ。(2月28日公開)

http://kafu-movie.jp/

20世紀少年 <第2章> 最後の希望既にその展開は凡そ分かってたんだけど、思ってた以上にえらく盛り上げてくれてる。
元々がそんな緻密な物語でもないし、ハッタリも少なからずある原作。
そんなイマイチな所も含め、今回も割合忠実に作ってあった。

原作を知ってる人には、やっぱりキャスティングが一番盛り上るんじゃなかろうか。
半ば無理やり似せてるケースもあるけれど、概ねよく似てる。
これはちょっと…と思ったのはサダキヨ位で、特に波春夫はまんま過ぎて笑った。

でも逆に原作を知らない人にはどうなんだろう。
このお話は、基本的に群像劇。
各登場人物の細かいエピソードを積み上げてながら、大きな物語の流れを見せていく作りなのに、ここまで多くのエピソードが端折られてると、ストーリーについていくのは大変かも。
ましてこう多くの登場人物達が、ほぼ顔見せだけで終わってると、ただの無用キャラに見えてしまう気も。

それにしても、気になるのはこの第三部のオチ。
原作自体、かなりすっきりしない終わり方だったし、そのせいか「21世紀少年」なんて続編まであったりするんだけど、オチだけは原作とは変えてほしいと思ってるのは、私だけだろうか。(1月31日公開) 厚生年金会館

http://www.20thboys.com/

2009年01月20日

誰も守ってくれない

誰も守ってくれない海外の映画祭で脚本賞を取ったそうだけど、私には食い足りなかった。
“容疑者家族を世間から守る”という、アウトラインを聞いて想像された話ほぼそのままだったし、展開もかなり一本調子。
着眼点は素晴らしいと思うけど、そのワンアイデアだけで作った印象がある。

そもそも、2台のハンドカメラだけで撮影したそうだけど、その割に今イチ臨場感が感じられなかったのは、撮った人が報道の人じゃないから?
ただカメラワークでいえば、少なくとも私には「クローバーフィールド」の方が、よほど臨場感を感じた。
(その分、カメラ酔いした人も多かったらしいけど)

ネットストーカーも、最初かなりリアリティを感じてたのが、彼氏が追いかけたきた辺りから、現実を越えてやり過ぎに思えてきた。
こういうケースで、自分が犯罪者になるリスクを負ってまでストーカー行為をする人が、果たしてどれだけいるのか疑問。
担当刑事の家族の話にしても、いかにもとってつけた感じだし、どうもリアリティ路線を目指しつつ、ドラマ脚本家としての作為が、見え隠れしてる感じがしたなあ。

このあと、間もなく「誰も守れない」という、被害者家族の目線で描いたスペシャルドラマも放映されるらしい。
それを見ればまた印象は変わるんだろうか。(1月24日公開) 御堂会館

http://www.dare-mamo.jp/

2009年01月12日

感染列島

感染列島日本でもし致死率の高いウイルスが蔓延したら(感染爆発=パンデミック)、という if もののパニック映画。
当初期待は全くしてなかったんだけど、結構無難にベタ路線でまとめてあって、楽しめた。
先の展開は割と読めるけど、結構入り込んで見てしまう。

思えば最近、邦画でパニック映画がちらほら目に付くようになったけど、一昨年に公開された「日本沈没」のヒットが、やはり影響してるんだろう。
実際、この映画の雰囲気や盛り上げ方は、「日本沈没」とよく似てる(笑)。
でも私、こういう路線は嫌いじゃないです。
今回は、元カノが上司という、微妙に新鮮なシチュエーションもあったりと、ただベタで終わらないようちょっとづつ工夫してる。

でも、なんで正月映画として公開しなかったんだろ。
それなりにお金もかけてるようなのにこの時期の公開って、いかにも期待されてないっぽいよなぁ。(1月17日公開)

http://kansen-rettou.jp/